いつもオリーブオイルを常温で保存している…。
オリーブオイルは冷蔵庫に入れた方が良いと聞いけど…、本当なのかなぁ…。
常温だとオリーブオイルは、腐ってしまうのかな?
このような疑問に答える記事です。
この記事の内容は、次のとおり。
- オリーブオイルは常温保存しても良いのか
- オリーブオイルが酸化すると、どうなるのか
- オリーブオイルの保管方法
オリーブオイルは常温で保存しても腐ることはなく、酸化によって劣化するだけです。
劣化したオリーブオイルは風味や香りが損なわれ、食材の持ち味を引き出すことが難しくなります。
オリーブオイルの品質を維持し、最高の状態で使用するためには、劣化の兆候を見極める方法と適切な保管方法を知ることが重要です。
この記事では、劣化したオリーブオイルの見分け方や劣化を防ぐ保管方法、さらに酸化したオリーブオイルの処分方法までを詳しく解説します。
ぜひ最後まで、読み進めてください。
オリーブオイルは「常温保存で腐る」はウソ!【酸化するだけです】
オリーブオイルは常温で保存しても、腐ることはありません。
オリーブオイルが酸化して、劣化するだけです。
基本的にオイルは、微生物やカビによる腐敗は起こりません。
ただし、酸化することで劣化します。劣化すると香りや風味が損なわれます。
酸化が進むと色や匂いが変わったり、油分が分解されて腐敗臭成分と似た成分が発生することがあります。
結局、酸化しても使えなくなるのです。
劣化を防ぐには保管場所に注意!
オリーブオイルは光や熱に弱いので、劣化を防ぐためには、暗くて涼しい場所に保存するのがおすすめです。
高温になると劣化が進み、低温になると白く凝固してしまう可能性があります。
開封後のオリーブオイルは、1~2ヶ月以内に使い切るのがベストです。
オリーブオイルの劣化を見分ける方法
今あるオリーブオイルが劣化しているのかを見分ける方法を3つお伝えします。
- オリーブオイルの色
- オリーブオイルの香り
- オリーブオイルの粘度
順に説明します。
劣化を見分ける方法①:オリーブオイルの色
オリーブオイルの劣化を、色で見分ける方法をお伝えします。
新鮮なオリーブオイルは、黄緑色から濃い緑色をしています。一般的に、色が濃いほどポリフェノール(抗酸化物質)が豊富で、フレッシュな味わいが強いとされています。
劣化したオリーブオイルは、酸化や劣化によって色が薄くなり、透明感が増すことがあります。
ただし、オリーブオイルは時間とともに自然に色が薄くなることがあるため、色の変化だけで判断するのは難しい場合があります。
複数のオリーブオイルを比較することで、色の違いが劣化の兆候かどうかを見極めることができます。新鮮なオリーブオイルと比較して、色が著しく薄くなっているオリーブオイルは、劣化している可能性があります。
最終的には、色だけではなく、香りや味も合わせて判断することが重要です。
劣化を見分ける方法②:オリーブオイルの香り
オリーブオイルの劣化を、香りで見分ける方法をお伝えします。
新鮮なオリーブオイルは、フレッシュで果実の香りが特徴的です。
また、草のような香りや若葉の香り、アーモンドのような香りが感じられることもあります。
劣化したオリーブオイルは、酸化によってランクな臭いや酸っぱい香りがします。
また、劣化が進むと、カビ臭さや魚のような不快な臭いがすることもあります。
オリーブオイルの香りを確認するコツ
少量のオリーブオイルを手のひらに注ぎ、手をすり合わせてオイルを温めます。これにより、香りがより感じやすくなります。
手のひらにオイルを持って、鼻を近づけてゆっくりと香りを嗅ぎます。
新鮮なオリーブオイルの香りや、劣化したオリーブオイルの不快な香りが感じられるかどうか確認してください。
劣化を見分ける方法③:オリーブオイルの粘度
オリーブオイルの劣化を、粘度で見分ける方法をお伝えします。
オリーブオイルを少量スプーンに取り、ゆっくりと垂らしてみましょう。
新鮮なオリーブオイルは、滑らかで一定の粘度があります。
劣化したオリーブオイルは、粘度が低下し、水っぽくなることがあります。
ただし、オリーブオイルの粘度は、オリーブの品種や製法によって異なるため、粘度だけで判断するのは難しいことがあります。
最終的には、粘度だけでなく、色、香り、味も合わせて判断することが重要です。
オリーブオイルの劣化を防ぐコツ
オリーブオイルの劣化を防ぐための、コツを紹介します。
次の3つです。
- 冷暗所で保存する
- 空気に触れない
- 遮光性の容器を使う
順に説明します。
保存のコツ①:冷暗所で保存する
高温・多湿な場所で保管すると、オリーブオイルの劣化を早めてしまいます。
キッチン内で直射日光の当たらない場所や、棚の奥など、温度変化が少なく、光が届かない場所を選びましょう。
特に夏場は注意が必要です。高温多湿の環境や夏場には、冷蔵庫での保管を検討しましょう。
ただし、冷蔵庫での保管はオリーブオイルが固まることがあるため、使用前に常温で戻してから使いましょう。
保存のコツ②:空気に触れない
オリーブオイルは空気に触れると酸化が進みます。
使用後はしっかりと蓋を閉め、空気に触れないように保管してください。
大容量のオリーブオイルを一度に使い切ることが難しい場合は、小分けにして保存しましょう。
小分けにすることで使用する分だけ空気に触れることになり、劣化が遅くなります。
保存のコツ③:遮光性の容器を使う
オリーブオイルは光に弱いため、遮光性のある容器(ダークガラスやステンレス製)に入れて保存しましょう。
大容量の容器は、使用中に空気との接触が増えるため、小さめの容器を選ぶか、大容量のものを小分けにして複数の容器に分けましょう。
遮光性だけでなく、密閉性の高い容器を選ぶことも重要です。プッシュ式やスプレータイプの容器は、空気との接触を最小限に抑えるのに適しています。
以上の方法で、オリーブオイルを劣化から守ることができます。
酸化したオリーブオイルの捨て方
酸化したオリーブオイルは、適切な処理が必要です。
まず、使用済みのオリーブオイルを密閉された容器に入れ、市販のプラスチック製の袋や新聞紙などで包んでから、一般廃棄物として出すことが推奨されます。
オリーブオイルは環境に対して悪影響を与える可能性があるため、排水や土地に捨てることは避けてください。
オリーブオイル Q&A
- オリーブオイルは常温保存で腐りますか?
- オリーブオイルは常温保存でも腐りません。ただし、酸化によって劣化します。
- 劣化したオリーブオイルの見分け方は何ですか?
- 劣化したオリーブオイルは、色が薄くなり透明感が増し、香りがランクな臭いや酸っぱさがあり、粘度が低下することがあります。これらの要素を総合的に判断しましょう。
- オリーブオイルの劣化を防ぐ保管方法は何ですか?
- 劣化を防ぐためには、冷暗所で保存し、空気に触れない遮光性の容器を使用してください。また、開封後は1~2ヶ月以内に使い切ることがベストです。
まとめ
オリーブオイルは常温保存でも腐らず、酸化によって劣化するのみです。
劣化したオリーブオイルは、色、香り、粘度が変わります。使えるかどうかは、これらの要素を総合的に判断することが大切です。
劣化を防ぐためには、冷暗所で保存し、空気に触れない遮光性の容器を使用することが効果的です。
また、開封後は1~2ヶ月以内に使い切ることがベストです。
オリーブオイルの品質を維持するために、今日から劣化防止のポイントを意識して保管し、美味しく安心して使い続けましょう!
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